私ははり師・きゅう師免許取得後2年で鍼灸院をこの神奈川県、湘南二宮に開業しました。東京で1年ほど治療院で経験を積んだものの、人をしっかり診るという経験はないにも等しいところからのスタートでした。
家庭の事情で神奈川県の西湘二宮に移住しましたが、東京のように鍼灸院での採用はほとんどない場所です。鍼灸師を続けていくには開業という道しかありませんでした。
土地勘はおろか人脈も経験ない私が選んだのは、まず器を作ろう、でした。政府の創業補助金を活用し、なんとか自分の思うような治療院が出来上がりました。患者さんが来られるかなんて考えている余裕はありませんでした。
そんなスタートでしたが、ありがたいことに、女性鍼灸師へのニーズは高く、開業以来沢山の方にお越しいただいています。
今年で開業8年になりますが、ここで少し仕事のあり方を見直そうと考えています。家族のためにもっと時間を確保したいということに加え、「人が治る」ということにもっと真摯でありたいと思うようになったことが理由です。
とはいえ、今までの患者さんもいらっしゃることですし、私自身は治療院を去るのではなく、新たに鍼灸師を迎え、ワークシェア(業務委託もしくは時間貸し)というスタイルでできないかと考えた次第です。
なぜ雇用でないかというと、雇用だとどうしても上下関係が生じてしまうし、「治療院のやり方」みたいなものを押し付けたくないからです。私自身、一匹狼?タイプなので、あまり長時間人と一緒に働くのは苦手だったりもします。
なので、基本的には時間をシェアしながら自立してお一人で働いていただくスタイルです。